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コラム

2022/07/20

国産小麦粉は安全?危険?外国産との違いや安心な小麦粉の選び方


「安全な食材を使いたいけど、小麦粉はどう選べばいいの?」
「国産小麦と輸入小麦ではどちらが安全なの?」

パン作りなどで小麦粉を選ぶ際、こんな疑問を持たれる方は少なくないでしょう。自分や家族が口にするものですので、より安全性が高いものを選びたいですよね。

この記事では、国産小麦が安全といわれる理由や安全な小麦粉の選び方などを解説していきます

安全な国産小麦粉を選んで、安心して食べられるパンや料理を作りましょう。

 

国産の安全な小麦粉を探している方へ

当サイトのサラ専用小麦粉は北海道産小麦100%のオリジナルミックスの小麦粉です。

2011年より毎年放射性物質の検査も行なっております。

安全性の高い小麦粉を探している方はチェックしてみてください。

国産小麦が輸入小麦より安全といわれる3つの理由

小麦畑

国産小麦は安全といわれ、輸入小麦が不安視されるには、3つの理由があります。

①小麦に残留する『グリホサート』が少ない

国産小麦は輸入小麦にくらべて、グリホサート(※)残留に対する不安が少ないといえます。
(※)グリホサート・・・世界で最も使用されている除草剤の主成分

海外では、グリホサートを主成分とする農薬(除草剤)を収穫直前に散布する『プレハーベスト』が行われていますが、日本の小麦栽培でプレハーベストは認められていません

除草剤などの農薬は、日本でも栽培途中で使われることがありますが、雨に洗い流されたり分解されたりするため、農薬の残留量は減少していきます。

しかし、プレハーベストは収穫直前に行われるため、農薬が農作物に残留しやすくなるのです。

実際、農林水産省が毎年行っている輸入米麦の残留農薬の検査では、設定した基準値以下ではあるものの、アメリカやカナダの小麦から微量のグリホサートが検出されています。

グリホサートは、発がん性が疑われており、使用の禁止や規制を強化する国も多くある一方、日本では2017年(平成29年)にグリホサートの残留農薬値の規制緩和がされています。

また、農民連食品分析センターで行った小麦製品のグリホサート残留調査では、アメリカ・カナダ産小麦使用の製品からは微量の検出がありますが、国産小麦使用の製品からは検出されませんでした

国際がん研究機関(IARC)は、除草剤の主成分であるグリホサートを「ヒトに対しておそらく発がん性がある」とされるグループ2A(※)に分類しています。
(※)グループ2A・・・IARCの4段階中2番目に強い、人に対する発がん性に関するさまざまな物質・要因(作用因子)を評価したもの

輸入小麦から検出されるグリホサートの残留量は、厚生労働省が定める基準値以下で微量ではありますが、検出されていない国産小麦のほうがより安心といえるでしょう。

 

<参考>

②残留量が多くなる『ポストハーベスト農薬』が使用されていない

輸入小麦は、保管・輸送中の害虫被害を防ぐために、収穫後の農産物に農薬を散布する「ポストハーベスト」が使われています

食品衛生法によって使用可能な薬剤や安全とされる基準値が定められており、日本に輸入される小麦はこれをクリアした安全なものですが、やはり農薬の残留は多くなってしまい、健康への不安の声も聞かれます。

国産小麦は、収穫後に農薬を使用するポストハーベストは使われていませんので、農薬残留の心配が少なくなります。

実際に、農民連食品分析センターが行ったパン類の残留農薬に関する調査では、微量の有機リン系農薬が検出されました。ポストハーベストにも使われる殺虫剤の有機リン系農薬は、神経機能を乱す効果があるもので、大量に摂取すれば人間にも影響を及ぼす可能性はあります。

つまり、ポストハーベスト農薬を使用しない国産小麦のほうが、安全性が高いといえるでしょう。

 

<参考>

③日本国内では『遺伝子組み換え農作物』の栽培がない

国産小麦は、遺伝子組み換えの心配がありません。とうもろこしなどの遺伝子組み換え農作物の栽培が進んでいる海外と違い、日本国内では食用・飼料用の遺伝子組み換え農作物の商業栽培がありません

現状、さまざまな国で遺伝子組み換え農作物が栽培されており、日本も飼料用や食用油などの加工用として、とうもろこしや大豆などを輸入しています。

小麦は食用にされるため、海外でも遺伝子組み換え小麦は栽培されていませんでしたが、2020年に世界で初めてアルゼンチンで栽培が承認されました。

日本が小麦を輸入している主要国のアメリカ・カナダ・オーストラリアでは、小麦の商業栽培や販売はありませんが、アメリカとカナダでは未承認の遺伝子組み換え小麦が発見されたことがあります。

海外では遺伝子組み換えの農作物の栽培が活発です。国産小麦のほうが、遺伝子組み換えの不安が少ないといえるでしょう。

(参考)農林水産省「遺伝子組換え農作物の管理について」

安心の国産小麦のパンを買いたいなら原材料表示ルールに従って見分ける

安心の国産小麦のパンを買いたいなら原材料表示ルールに従って見分ける

スーパーなどで販売されている食品には、法令で定められた内容を表示する、「一括表示」が貼付されており、商品名から原材料、消費期限等の必要情報が明記されています。

平成29年9月に食品表示基準が改正・施行され、国内で作られたすべての加工食品に対して、原料原産地表示を行うことが義務付けられたため、一括表示内の「原材料欄」で、使用されている原材料の原産地を確認できます。

原材料欄は、使用されている原材料が重量順に記載されており、1番使用量が多いものについて、原材料の原産地又は加工地の記載が必要です。概ねすべてのパンは小麦粉が一番多く使われる原材料なので、一括表示内でその産地を確認することが可能ですが、1点注意が必要です。

外国産の小麦であっても、小麦粉に加工しているのは日本国内なので、原材料欄に加工地の表記だけをした場合は小麦の原産地までは記載の義務がありません

表記例:「小麦粉(国内製造)・砂糖・酵母・塩」

よくある表記ですが、外国産の小麦を日本国内で小麦粉に加工した小麦粉であれば、このような表記になります。

もちろん国産の小麦も国内で小麦粉に加工しているため、上記の表記=外国産の小麦を使用している、というわけではありませんが、小麦の産地までは判断できません。

国産の小麦を使用している場合の表記は下記のようになります。

表記例:「小麦粉(小麦(国産))・砂糖・酵母・塩」

このように、小麦粉の原材料である小麦を併記し、その産地を記載していることがほとんどです。

一括表示の原材料欄を確認し、安心・安全な国産小麦の商品を選びましょう。

より安心できる小麦粉を使うなら国産小麦100%の小麦粉を選ぶ

小麦粉を選ぶ際は、「国産100%」と表記されているものを選ぶと安心です。「国産小麦使用」などの表記だと輸入小麦を配合している可能性がありますが、「国産100%」なら国産小麦のみを使用していることが確実です。

加工食品には原料原産地の表示が義務付けられており、小麦粉には原料である小麦の原産地が記載されているので、どこの国の小麦かが確認できるはずです。

しかし、わかりにくい表記をされている場合もあります。原料原産地表示制度では、使用している重量順の国名表記が原則です。

重量の順位が変動する場合などは「又は表示」や「大括り表示」も認められており、小麦粉はこれに該当するケースがあります。商品である小麦粉は品質の安定が重要ですが、農産物である小麦は品質にブレが生じるため、品質調整のために配合を変更することがあるのです。

そのため「日本又はアメリカ」や「国産、輸入」など、原産地がわかりにくい表記が見られます。確実に国産小麦粉を使いたいなら、「国産小麦100%」表記されているものを選びましょう。

(参考)農林水産省「新しい原料原産地表示制度 -事業者向け活用マニュアル-」 

『サラ専用粉』は北海道産小麦をブレンドした安心・安全な小麦粉

サラ専用粉

サラオンラインショップで販売されている『サラ専用粉』は、国産小麦100%の安心・安全な小麦粉です

以下の6種類の北海道産小麦をブレンドしています。

  1. 春よ恋
  2. ゆめちから
  3. はるきらり
  4. キタノカオリ
  5. つるきち
  6. きたほなみ

サラと製粉会社が研究を重ねた特別のオリジナルブレンドの小麦粉です。サラの工場で使っている小麦粉と同じもので、白神こだま酵母との相性抜群。やわらかくもちもちとした食感のパンを作れます。

安全性に配慮し、放射性物質(ヨウ素、セシウム134、セシウム137)の検査を毎年実施し、検出限界値1Bq/kgにて一度も放射性物質の検出はありません。

国産小麦粉を選んで安心・安全なパン作りを楽しみましょう

パンを食べる子ども

国産小麦は輸入小麦よりも安全といわれる理由3つあります。

  1. 小麦に残留する『グリホサート』が少ない
  2. 残留量が多くなる『ポストハーベスト農薬』が使用されていない
  3. 日本国内では『遺伝子組み換え農作物』の栽培がない

安全な小麦粉を使いたいのであれば、商品パッケージなどで原産地の表記を確認し、国産小麦100%の小麦粉を選ぶようにしましょう。

国産小麦粉で作ったパンは、安全性だけでなく、豊かな風味やもっちりした食感も楽しめるのでおすすめです。

サラオンラインショップでは、オリジナルブレンドの国産小麦粉や白神こだま酵母などの製パン材料を販売しています。サラ専用粉と白神こだま酵母で作られたパンも販売しているので、ぜひ一度お試しください。

 
 
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