パンをまとめ買いした時に失敗しない保存とおいしく食べられる期間
「パンをまとめ買いしたけど、冷蔵庫と冷凍庫のどちらで保存すればいいの?」
「冷凍保存したパンの賞味期限はどのくらい?」
よく食べるからストックしておきたい、まとめ買いしたほうが安い、などの理由からパンをまとめて購入すると思いますが、保存方法に迷うのではないでしょうか。
パンをまとめて買ったはいいけど、保存方法を誤り、食べられなくなったらもったいないですよね。
パンには、適切な保存方法やおいしく食べられる期間があるのです。
本記事では、パンをまとめ買いした際に役立つ保存方法について解説します。
パンをたくさん購入して、保存方法に迷われている方はぜひご活用ください。
目次
パンをまとめ買いした際の保存方法
パンを翌日までに食べきれるなら常温保存でも問題ありません。
しかし、翌日以降に食べるのであれば冷凍した方がいいでしょう。
冷凍保存なら賞味期限は約1ヶ月
食べ切れない量のパンを購入した場合は、賞味期限が約1ヶ月まで延びる冷凍保存をしましょう。
冷凍保存なら、JIS規格(日本産業規格)で定めれらている-18℃以下の温度なため、細菌が繁殖しにくいです。
ただし、冷凍庫で2週間以上の長期間の保存だとパンが冷凍焼けしてしまい、パサパサになったり、冷凍庫の臭いが移ったりと風味が損なわれます。
冷凍庫の賞味期限は約1ヶ月ですが、パンをおいしく食べられるのは約2週間以内ですので、できるだけ早く食べるようにしましょう。
【注意】冷蔵保存はおすすめできない
パンを冷蔵保存する人も少なくないですが、おすすめはできません。
パンの成分であるデンプンの老化が進んでしまい、乾燥してパンが固くなり食感が変わる、風味を損ないます。
冷蔵庫はデンプンの老化が進みやすい0〜4度と言われているのが原因です。
パンの劣化は常温保存より遅らせてくれますが、冷蔵庫での保存はおすすめできません。
パンのおいしさを長持ちさせる冷凍保存の方法
パンの風味やおいしさを損なわずに保存できる方法をご紹介します。
1食分当たりにカットする
保存する時は、1食分ずつカットしてから保存しましょう。厚みが薄くなるぶん、早く冷凍ができ乾燥を防げます。
パンが劣化する原因の1つは乾燥です。水分を蒸発させずに、早く冷凍させることが大切になります。
そのため、保存するときは早く冷凍できるよう1食分ずつ切り分けましょう。
1個ずつ密閉する
パンを冷凍保存するときは、1食分ずつラップやアルミなどで密閉してください。
乾燥や臭い移りを防ぎます。
パンは臭いを吸収しやすい食品です。そのまま保存袋に入れてしまうと、他の食品や冷凍庫の臭いがパンに移ってしまいます。
パンを冷凍庫に保存するときは、1食ずつ密閉して空気を抜いてから、保存袋に入れるようにしましょう。
パンをおいしく解凍する方法
冷凍保存したパンをおいしく食べられる解凍方法は3つあります。
- おいしく食べたいなら常温で解凍
- 薄いパンならトースターで解凍
- 時間がないなら電子レンジで解凍
理想は冷凍前の状態に戻す自然解凍であり、味や風味が損なわれにくいです。
薄いパンならトースター、急ぎの用事がある場合には電子レンジなどの解凍方法もありますので、状況によって解凍方法を使い分けましょう。
それぞれの詳しい解凍の手順について知りたい方は、下記の記事をチェックしてみてください。
(関連記事:冷凍パンの解凍方法は?おいしく解凍するコツをパンの種類別に解説)
冷凍保存に向いていないパン
パンの保存は冷凍がおすすめですが、パンの種類によっては不向きなものもあります。
マヨネーズや生クリームなどの油脂を使用している
マヨネーズや生クリームなどの油脂を使用しているパンは冷凍保存には向いていません。
解凍したときに、油と分離したり、溶けてしまったりするからです。
食感が水っぽくなる原因になり、おいしく食べられません。
マヨネーズや生クリームを使用した惣菜パンや菓子パンは、冷凍保存せずに翌日までに食べるのがおすすめです。
水分の多い野菜や果物を使用している
水分を多く含む野菜や果物、芋や茹で卵を使ったパンは冷凍保存には向いていません。
解凍したときに水っぽくなったり、食感が変わったりしてしまいます。
レタスやトマス、キュウリなどの野菜や生クリームがトッピングされているデニッシュなどは、翌日までに食べ切りましょう。
パンのまとめ買いには冷凍保存がおすすめ
パンをまとめ買いして食べられない場合は、冷蔵ではなく冷凍保存をするようにしましょう。
1食分当たりにカットしたり、1個ずつ密閉して保存することで、おいしさを長持ちさせられます。
冷凍したパンのおいしい食べ方について知りたい方はこちらの記事もチェックしてみてください。
(関連記事)冷凍パンのおいしい食べ方とは?上手な解凍方法と簡単アレンジレシピ