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投稿日:2022.10.12
更新日:2024.07.25
Column

安いパンと高いパンの違いは?値段が違うとおいしさに影響はある?

「同じ食パンなのになぜこんなに値段が違うの?」

「安いパンは添加物だらけって本当?」

「やっぱり高いパンはおいしいの?」

 

同じ食パンでも買う場所によって価格に大きな違いがあるのはなぜでしょう?

毎日食べるものだからなるべく安いのがいいけど、安全でおいしいパンを食べたいのは当たり前ですよね。

 

基本的にパンの価格差は原材料の違いにあります。

良い原材料を使うほど原価が高くなるのは当然ですが、どこを基準に選べばいいのか迷ってしまいますよね。

この記事ではパンの価格差となる要因や、選ぶポイントをお伝えします。

 

この記事を読むことで、2つのことについて分かるようになります。

  1. 安いパンと高いパンの違い
  2. 自分に合ったパンの選び方

安全でおいしいパンを食べたいと思う方は、ぜひ参考にしてみてください。

 

<この記事での天然酵母の定義>

天然酵母という言葉には定義はありません。一般的には天然酵母という言葉は自然から採取されている、添加物が使われていない、安心である、というイメージを持たれていることがほとんどです。

  • 天然酵母・・・添加物を使っておらず、発酵力や安定性を人工的に強化していない酵母
  • イースト(ドライイースト・セミドライも含む)・・・添加物を使って、酵母の発酵力や安定性を人工的に強化

※一部添加物を使っていたり、表示がなかったりする場合もあります。

 

 

安いパンと高いパンの違い

パンの金額の差は、『原材料の質』で大きく変わってきます。

  1. 主原料(小麦粉・砂糖・酵母・塩)の質
  2. 副原料(油脂・乳製品・ドライフルーツ・野菜)の質
  3. 酵母(天然酵母・イースト)の質
  4. 添加物の有無

特に価格に影響の大きいものを一覧にすると以下のようになります。

比較項目 安いパン 高いパン
小麦粉 外国産大量生産品 国産、有機品など
酵母 一般的なイースト 天然酵母
油脂 安価なマーガリン、ショートニング バター、有機油脂など
添加物 乳化剤・ビタミンC・イーストフード 使用無し
その他の材料 脱脂粉乳や卵などの風味付けを使う 素材の味を生かし、パンのつくり方でうまみを出す

この中でも特に【小麦粉・酵母・油脂・添加物の有無】はパンの価格に大きく影響します。

ここではパンの価格を変動させる要因について詳しく解説していきますので参考にしてみてください。

①小麦の質は生産国や栽培方法で変わる

パンの主原料である小麦の質は国産・外国産で変わります。

  • 国産の小麦・・・外国産より農薬の回数が少なく品質が担保されている
  • 外国産の小麦・・・輸送の際に害虫やカビが発生しないようにポストハーベスト(※)を行っている。広大な土地で生産ができ、国産に比べて大量生産ができる

(※)ポストハーベスト・・・収穫後の農薬処理

ただ、輸入小麦でも有機JASマークがつく農産物は、栽培中や収穫後も農薬を使用せず、厳しい品質チェックを行っているため価格が高いものもあります

質が良く安心な小麦を使いたい方は産地に目を向けてみると良いでしょう。

②酵母菌が違う

パン作りに欠かせない酵母菌も種類によって価格が異なります。

例えば、ドライイーストと天然酵母を比べた場合です。

ドライイーストは添加物を使って発酵力を強化し安定性を高めているため、短時間でたくさんパンを作れる、大量生産向きの酵母菌なためパンを安く作れます。

一方、天然酵母のパンはドライイーストに比べ発酵や温度管理に時間と手間がかかりますので、製造されたパンも高価になっていきます。発酵には時間はかかるものの、天然酵母パンはどれも噛みごたえや種類によって風味が違います

 

当サイトで使われている白神こだま酵母もドライイーストに比較すると価格は高いですが、ドライイーストや他の天然酵母では表現できない華やかな香りやしっとりもちもちの食感を生み出せます。こだわりを持ってパン作りをしたい方や、パンの芳醇な香りを楽しみたい方にはおすすめの酵母です!

 

白神こだま酵母に興味がある人は下記の記事もチェックしてみてください。

(関連記事:【公式】白神こだま酵母とは? 5つの特徴・使い方・よくある質問を解説

 

 

③油脂の質が違う

油脂もパンの価格に変動させる要因になります。

一般的なパン作りのレシピでは油脂はバターを使う場合が多いですが、安いパンのほとんどはバターではなく、安価なショートニングやマーガリンが使われています

バターに比べて金額が安いため、代用することで大幅にコストカットができるというわけです。

 

例えば、スーパーで買い物をする場合でも、バターは高いですよね。

ただ、ショートニングやマーガリンの中にも有機JAS品やトランス脂肪酸を極力減らした植物性マーガリンなど、高品質・高価格なものもありますので、すべてが安いわけではありません。

パンは油脂を使わなくても作れますが、油脂を入れることによって、ふわふわとした食感を出しやすくなったり、パンの老化(※)を遅らせたりできるため、多くのパンには油脂が使われています。

(※)老化・・・時間が経つことでパンが乾燥し、硬くなっておいしさが損なわれること

④食品添加物の有無

「食品添加物を入れるとその分原材料費が上がるんじゃないの?」と思う方もいるかもしれませんが、食品添加物は他の材料を減らしたり、賞味期限を長くするために使われたりしていますので、入っているほど生産効率を上げ価格は安く抑えられます。

 

例えば食品添加物のイーストフードは、パン酵母の栄養剤のようなもので、発酵力を高め、小麦の量を抑える役割があります。

イーストフードを使うと小麦の量が少なく済み、酵母の力が活性化され短時間で発酵をさせることができるため、安定してたくさんパンを作れるようになるのでコストも安くなるのです。

パンには、他にも乳化剤や保存料などの食品添加物を使用されている場合もあります。

工場で量産し、全国のスーパーなどで流通しているパンは添加物を使うことで効率を上げてその分コストを安くできるのです。

 

 

パンの材料は原材料で確認する

パン選びをする時には、原材料を確認しましょう!

原材料を見れば、パンに使われている材料や添加物が入っているかどうかを確認できます

 

小麦は産地を1つの判断方法としましょう。

食品は一番多く使われている材料の産地を記載する義務があり、パンの場合多くは小麦粉が最も多く使われている材料となります。

ただ、小麦粉は加工原料のため、産地か製造地どちらかの記載ができます

つまり海外産の小麦でも国内で小麦粉に加工しているものは『小麦粉(国内製造)』と記載できるのです。

 

しかし、国産小麦を使用している場合は『小麦粉(小麦(北海道産))』などと産地を記載している場合がほとんどです。

『小麦粉(国内製造)』と表記があるものでも国産小麦を使用している場合もあるので、すべてが輸入小麦とは限りませんので注意が必要です。

どんな油脂を使っているかは【バター・マーガリン・ショートニング】などの原材料名で表示されていますので簡単に把握できます。

 

食品添加物はイーストフードや乳化剤・酸化防止剤など表示義務があるため、使用している場合は原材料に記載されています。

パン屋さんのパンには詳しい原材料表示はしなくてもいいため、見た目では分かりませんが、気になる場合はお店の方に聞いてみてもいいでしょう。

ただ、イーストフード・乳化剤不使用=添加物が入っていないというわけではないので注意しましょう!

スーパーの食パンの平均的な金額は140円台

現在、スーパーで食パンを買う場合の金額は平均140円台です。

数年前までは130円台を推移していましたが、最近では国際紛争や円安の影響によって、小麦などの価格が高騰し値上がりしています。

パンの価格は海外の紛争や景気によって変動しやすいので、物価動向のバロメーターにもなりますね。

(参考)食パン値上がり、2月は7%|nordot

パン選びで重要なのは何を優先すべきか

パンを選ぶ時には、以下のポイントを参考にどんなパンを食べたいのかを考えてみるのが良いでしょう。

<パン選びのポイント>

  1. 食感
  2. 金額
  3. 安全性
  4. 酵母

この5つのポイントの中で優先順位を決め、自分に合ったパン選びをするとおいしいパンにめぐり逢えるでしょう!

 

味を重視する方は、【バター>マーガリン>ショートニング】のように油脂の中でも比較できますし、天然酵母とドライイーストの酵母の好みによって選ぶのも良いですね。

食感はサクサクふわふわが好みならドライイースト、パリッともちもちが好みなら白神こだま酵母のような感じです!

天然酵母は種類によって違いがありますので、いろいろな酵母のパンを食べ比べてみるのも楽しいかもしれませんね。

 

安全性については原材料を確認するのが一番です。

原材料表示だけではすべての材料の安全性は確認できませんが、添加物の有無や使われている油脂の種類は表示されています。

それでも不安な方は工場生産のパンを避け、オンラインショップなどで添加物不使用のパンを購入することをおすすめします。

 

サラのパンは、国産主原料を使用し現前された安心・安全な材料で職人が手作りしています。安心・安全なこだわりのおいしいパンを食べたい方にはおすすめです!

パン屋さんで購入するのも一つですが、パン屋さんには原材料の詳しい表示義務はないので、店員さんに聞いてみてくださいね。

意外と盲点なのはパン生地は無添加でも、中に入っているフィリング類に食品添加物が使われていることが多いので注意してください。

 

安全なパンをお探しの方へ

サラのパンは卵・乳製品、添加物や油脂などの余計な材料は一切使いません
材料は、こだわり安心の『国産』です。
職人がひとつひとつ丁寧に皆様が笑顔に過ごせるように真心込めて作っています
家族に安心・安全なパンを食べてほしい方はチェックしてみてください。

 

 

 

安いパンと高いパンの違いは原材料の質だった!

パンに限らずですが、基本的にどんなものでも金額の違いは質の差です。

材料に良いものを使い、職人の手で一つ一つ作られているものは高く、安価な材料を使い工場で大量生産しているものは安くなります。

 

高いから良い、安いから悪いという視点ではなく、自分にとって重要なのはどんなことなのかを考えることが大事です。

特に食は体をつくる重要な栄養でもあり、人生の楽しみでもありますので、みなさんの心と体においしいものを選ぶ参考になれば幸いです。

 

高品質なパンをお探しの方へ

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