皆さんがお休みになっている午前0時過ぎにサラブレッドハウスは動き出します。
サラのパン職人は朝・夜の交代制で出勤し、1日16時間工場を稼働させて、毎日10,000個以上ものパンを焼きあげているんです。早朝(深夜)最初の仕事は仕込の作業。大きなボウルの中に、小麦粉・砂糖・塩・酵母を入れて混ぜます。サラでは25kg入りの小麦粉を1日約20袋=500kgも使用しています。
ミキシングが終わると次は発酵です。大きなケースに約20kg分の生地をまとめて入れて発酵をさせます。 一般的には生地が取り出しやすいようにこのケースの内側に油を塗るのですが、パン生地に油が付くことによる酸化を防ぐために、サラでは油は塗っていません。また、食パンなどのパンケースにも、油は一切塗っていません。そのため、ケースから綺麗に取り出すには熟練の技術が必要になります。 サラのプレーンパンに油脂類は一切使用していないので、最後まで酸化せずにおいしく食べられるパンが焼き上がるのです。
発酵が終わると次は分割。約350gずつ分割していきます。 その量は1日約600個。毎日やっていると手が重さを覚えていくので、熟練の職人になると、1回切るだけで350gの生地を取ることができるようになります。
何人かの職人さんによって手際よく生地が丸められていきます。 正確かつ綺麗に丸められた生地が、すごいスピードで次々とケースに並べられていきます。この後ベンチタイム(生地を休ませる時間)に入ります。
職人が生地を何度か撫でるように転がすと、凹凸していた生地の表面がまるで魔法にかけられたかのように、みるみるうちになめらかで弾力のある生地に変化していきます。綺麗な楕円形の形になったのち、二次発酵に入ります。
二次発酵が終わった生地には、白神山地の残雪をイメージした粉がけをして、クープが入れられます。 この作業は熟練の職人が担当をします。同じ力・同じスピードでなければ綺麗で均一なクープは入れられないので、熟練の技が必要なんです。
焼き上がり間近になるとベストな焼き色を見極めます。この瞬間は1秒たりとも目が離せません。 そしてこんがりとキツネ色に焼き上がった白神ソフトフランスがオーブンから誕生します。取り出されたばかりのパンはパチパチと音を立てていて、香ばしい小麦のかおりが、熱気と共にあたり一面に広がります。 こうして白神ソフトフランスはサラの職人全員の力で1個1個焼き上げられています。
|